OpenCoreを統合していない古いクローバーから最新のクローバーに移行する方法(暫定版)

Hackintosh

1.準備と知識
最初に、古いクローバーのconfig.plistが必要です。
最初から作りたい場合は、以下を参考にしてください。

hackintoshバニラデスクトップガイド
https://hackintosh.gitbook.io/-r-hackintosh-vanilla-desktop-guide/

XMLの記述とXMLエディタを使う方法を覚えていると簡単です。

私がおすすめXMLエディターはPlistEDPlusです。
次のページからダウンロードできます。

Releases · ic005k/Xplist
Cross-platform Plist Editor. Contribute to ic005k/Xplist development by creating...

2.最大の変更点

2つの大きな変更点があります。

(1)OpenCoreとの統合により、quirksアイテムがconfig.plistに追加されました。
OpenCoreと同等のブートおよびカーネル(Cloverと重複する部分を除く)の設定が、Quirksに含まれている形になっています。

(2)メモリドライバはOCQuriksのみになりました。
 メモリ関連のefiはOpenRuntime.efiのみになりました。
他の過去のメモリドライバをインストールしないでください。(AptioMemoryFix.efiなどはUEFIフォルダーに配置しないでください)

3.サンプルEFIからの効率的な変更
最初から行うのが面倒なので、サンプルEFIを用意しました。
サンプルはCoffeeLake用です。

sample.EFI.2012120359.zip

USBPorts.kextは、マザーボード上の15個のUSBが認識されるように調整されています。

以下に示すように、USBPorts.kextを作成することをお勧めします。
USBInjectAll.kextをKextフォルダーに入れ、USBポート制限パッチなどを使用してすべてのポートを一度認識します。HackinToolを使用して、マザーボード用のUSBPorts.kextを作成できます。

以下は、USBPorts.kextの作成の概要です。 (詳細については、Webを検索してください)

(1)「USB Port limit Patch」を使用して、OSにすべてのUSBポートを最初に認識させます。
(2)HackintoolのUSBタブを押します。
(3)下のボタンの「Clear All」を押してから「Refresh」を押します。
OSが使用できるUSBポートがリストの表示部分に表示されます。
すべてのUSBポートが表示されるはずです。そうでない場合は、「USB Port limit Patch」が正しく機能していないため、その設定を点検し修正する必要があります。
(4)USB2.0およびUSB3.0USBメモリースティックを用意してください。
使用したいUSBポートに1つずつ差し込んでいってください(一度差し込んだら、10秒ほど待ってから抜くと認識されます)
また、USB2.0とUSB3.0の両方が使えるUSBポートの場合は、両方のUSBメモリースティックを挿入してください。
(5)HackintoolのUSBポート一覧部分で、(3)でUSBメモリースティックを刺したUSBポートが緑色になっています。
(6)緑色にならない部分(白い部分)は未使用のUSBポートです。
それを選択し、下の[削除]ボタンを押して削除します。
(7)USBポートが15個以下残っていることを確認してください。
最後に、下の[Export]ボタンを押すと、デスクトップにUSBPorts.kextができます。USBInjectAll.kextの代わりにこれを使用します。

例として、Catalinaの「USB Port limit Patch」をサンプルconfig.plistのKernelAndKextPatchesのKextsToPatchに入れてあります。
XMLエディターでコピーペーストしてパッチを適用できるので、ご利用ください。

4.ACPIに入れるamlファイル
環境にはすでにSSDTまたはDSDTがあると思います。
必要な部分は基本的にドルタニアのガイドにあるので、それに従って入れてください。
https://dortania.github.io/OpenCore-Install-Guide/

5. UEFI
今のCloverはすでにFSInject.efiを必要としません。
メモリドライバは、OCQuriksのみなので、過去に他にあったMemoryFixなどのefiは必ず削除してください。
必須となるefiは、ApfsDriverLoader.efi、VBoxHfs.efi、およびOpenRuntime.efiのはずです。
これらはCloverのpkgからインストール(更新)できるため、pkgを実行するときに選択し、後でインストールできます。
UEFIフォルダ上のefiファイルについて以下を参照することもお勧めします。
[GUIDE] How to Update Clover for BigSur Compatibility using OpenRuntime and Quirks (v5123 +)

6.サンプルからQuirksをコピーペーストしましょう。
サンプルconfig.plistのQuirksはClover5127からのものです。
まず、XMLエディターでコピーペーストしましょう。
これらのアイテムはOpenCoreのBooterとKernelの部分なので、Dortaniaを参照してください。
iCanaroの概要から設定情報を取得することもできます。

https://www.macos86.it/topic/3647-clover-quirks/?tab=comments#comment-90013

「#」で始まるQuirksのコメントアウトされた部分は、Cloverにも同じことができる設定ができるアイテムがある部分です。

関係は次のとおりです。

OpenCore             Clover
----------
AppleCpuPmCfgLock    AppleIntelCPUPM 
AppleXcpmCfgLock     KernelPm 
DisableRtcChecksum   AppleRTC 
LapicKernelPanic     KernelLapic 
----------

7. Cloverのpkgを使用してインストールします。
少なくとも、ApfsDriverLoader.efi、VBoxHfs.efi、およびOpenRuntime.efiにチェックマークを入れてインストールしましょう。

8.config.plistのその他の変更
ほとんどの場合、適切な値でQuirksを追加することで起動できるはずです。

さらに、OpenCoreの統合により、以前のConfig.plistの一部の項目は使用されなくなりました。
サンプルのConfig.plstでは、古いクローバー部分で無視された項目は、意図的に「#」でコメントアウトする形で残されています。
したがって、config.plstと比較してください。

たとえば、Devices-Audio-Injectのlayout-id指定は引き続き有効です。
ただし、Devices-Properties-PciRoot(0x0)/ Pci(0x1f,0x3)-layout-idを使用することをお勧めします。(Devices-Properties-PciRoot(0x0)/ Pci(0x1f,0x3)などのIoreg名は、Hackintoolの[PCIe]タブから確認できます。)

9.既知の事実
BigSurは「via Preboot」から起動します。(ディスプレイに「via Preboot」のみを表示するには、GUI-HideでBig SurがインストールされているHDD名を指定して見てください)

Big SurのRecoveryエントリが表示されますが、Clover 5127ではまだ起動しません。
(TimeMachineを使用する場合は、インストーラーUSBスティックを使用することをお勧めします)

 

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