悪魔のひき臼
① 労働の商品化は、人間の死をもたらします。
人間が商品として扱われるようになり、激しい労働による疲弊や飢餓などに脆弱になることで、人間を死に追いやるということです。
② 土地の商品化は環境破壊をもたらします。
本来は自然の一部であった土地が商品として扱われることで、自然そのものの価値が失われ、経済的な資本として扱われます。
また、経済的発展のために使用される土地は搾取され、環境が破壊されます。
③ 貨幣の商品化は恐慌を引き起こし、企業を破産に追い込みます。
手段であるはずの貨幣が商品化することでインフレや恐慌が起き、多くの企業が倒産を経験することになります。
ポランニーは、このような全てのもの・活動が市場の経済活動のために行われる状態を「自己調整的市場」と呼びました。
そして、以上のような弊害を持ちながら浸透していく市場経済を「悪魔のひき臼」と表現しました。
悪魔のひき臼=自己調整市場によって、社会が引かれてしまうということです。
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